作:895
「春香、誕生日おめでとう!」
「ありがとうございます、プロデューサーさん!」
私はそう言ってから、目の前の光にふっと息を吹きかけた。
風にたなびいて光が消えていく。一息で消えなかった分に、もう一度息を吹いて消すと、明かりを失った部屋は真っ暗になる。
今日は私の誕生日。私たちはそれぞれの仕事が終わった後、プロデューサーさんの部屋でささやかなお祝いをしていた。
「今日で春香も……歳か。俺と会ってから今まで、長かったような短かったような」
「長いなんてないですよ、プロデューサーさん? 最近だって、全然会えなかったじゃないですか」
知ってる。今日の為に、プロデューサーさんが無理を言ってスケジュールを調整してくれた事。
今プロデュースしてる千早ちゃんも最近人気はうなぎ登り。小鳥さんに聞いたら、家に帰ってない日もあるって言っていた。
「ああ、それは悪かった。だから今日は何としてでも、って思ってこうしたんだ」
「……悪かった、って思ってるなら……せめて2日に一回、会って欲しいなぁ……」
でも、ついついワガママを言ってしまう。
プロデューサーさんに、迷惑を掛けちゃいけない。でも、私はプロデューサーさんがいないと……
誕生日なんだし、これぐらい言っていいよね? 言うだけ、だけど。
「と、とりあえず、電気つけような。暗いままじゃ、ケーキ食べられないし」
「それよりも!」
私はプロデューサーさんに抱きついた。今日も昼間は忙しかったんだろう、ワイシャツがすごく汗臭い。
プロデューサーさんの匂い……鼻を鳴らして、肺いっぱいに息を吸い込む。
「もう12時ですよ? 朝まで時間もないし……しばらく、こうさせてください」
「……春香」
「春香、昔と比べると大胆になったよなぁ」
プロデューサーさんが、私の後ろから話しかけてくる。
私はプロデューサーさんのベッドの上で、ソックスだけの恥ずかしい格好でお尻を突き出していた。
これからされる事に期待してとろとろになっているおまんこも、
アナルパールを入れてひくついているお尻の穴も、きっと全部見られてる。
「そんな事、言わないでくださいよぉ……プロデューサーさんのためだから、私こうやって何だってできるんですよ?」
「分かってるよ、それぐらい。ちょっと意地悪したくなっただけさ」
「もう……」
えっちの時は、いつもこうやっていじわるになる。そんなプロデューサーさんも好きだけど。
「もっと意地悪しちゃうぞ」
「あ、んっ!」
プロデューサーさんが、お尻のアナルパールを軽く、抜けない程度にくいっ、くいっと引っ張ってくる。
いつも腸壁に感じている振動が、押さえつけられる事でより強く、私の快楽中枢に訴えかけてきた。
「本当にいつも着けてるんだな、これ」
「んはぁ……ぁ……トイレの時しか、外してませんよ……ステージの上でだって、着けてるんですから」
例え離れていたって、いつでもプロデューサーさんを感じる事ができるように。
「おいおい……」
あ、呆れてる。
「TVに出る時は外せって、俺言わなかったっけ? アクシデントで転んだりしたら大変な事になるぞ」
「う……えっと……」
考えてなかった。最近滅多に転ばないし。
「転んだってばれないようなの、必要だもんな……後で」
「え、プロデューサーさん、今なんて……ひゃうっ!」
プロデューサーさんが、またアナルパールを引っ張った。今度はもっと強く。お尻の穴が、無理矢理に広がる感覚。
「いやぁ……で、出ちゃ」
さらに引っ張られて、球の半分以上がお尻の外に出ると、後はお尻の力で勝手に吐き出される。
にゅるん、まず一個目。この出る瞬間が、一番気持ちいい。
「ぁ……ぅ」
「まだ一個目だぞ、この位で気をやるなよ。……二個目、行くからな」
「……はぃ、おねがひします、ぷろりゅーさーさんっ……」
快感に震えて下がってしまっていた腰を、もう一度高く上げる。プロデューサーさんが、二個目を抜きやすいように。
「ん……ひぃ」
ぐいっ、とまたコードを引かれる。またお尻の穴が広がって、アナルパールが吐き出されようとする。
私は身体を強張らせて、次の瞬間に襲ってくる快感に身構えた。
「……えっ?」
なのに、プロデューサーさんは引く力を緩めてしまう。
括約筋の力で、半分ちょっと前まで出ていたアナルパールは、またお尻の中に戻っていった。
「じらさないでください……プロデューサーさん」
「ちょっと遊びたくなったんだよ、春香があんまり可愛いから」
――いじわるだ。
プロデューサーさんがまたコードを引っ張る。
球が出そうになるんだけど、やっぱりプロデューサーさんは力を抜いて、またお尻の中に戻してしまう。
ちょっと出す。また戻す。ちょっと出す。また戻す。出す。戻す。出す、戻す……
いつまで経っても、一番気持ちいいところまで行かせてもらえない。
どうすると私が気持ちよくなるか、プロデューサーさんはみんな知ってるから。
「ぷろりゅーさーしゃん……いじわる、しないでぇ」
限界近くまでじらされた私は、何としてでも快感を得ようと、プロデューサーさんが引くのに合わせて腰を引いて球を出そうとする。
でも、それはプロデューサーさんにはお見通し。
腰を動かした途端、腕でお尻をがしっ、と掴まれる。こうされると、もう自分では腰を動かせない。
そのまま、またアナルパールを出して戻して、出して戻して。
「嫌……もう、お願い……私、わたし……」
お尻の穴が、開いて閉じてを小刻みに繰り返す。もう頭の中がとろとろになって、今開いてるのか、閉じてるのかもわからない。
「どうして欲しいんだい、春香?」
プロデューサーさんが、優しく耳元で囁いた。一体私に何をさせたいのか、私はすぐに理解する。
「私の、わたしのお尻の穴に入ってるアナルパール……プロデューサーさんに、抜いて、欲しいんです……」
「エッチな、が抜けてるね。もう一度」
「あ、っ……私のえっちなお尻の穴に入ってるおっきなアナルパール、
プロデューサーさんにずぼずぼって思いっきり抜いて欲しいんです!」
恥も外聞もかなぐり捨てて、私はプロデューサーにおねだりした。
プロデューサーさんが喜んでくれるなら、私はいくらでもえっちになれる。
「合格」
ありったけの力で、アナルパールが引き抜かれる。
お尻の穴が開く。つるんっ、と二個目が飛び出た。
「んぁっ!」
そのままの勢いで、三個目、四個目。お尻から、次々と球が飛び出て行く。
「あっ、あぐぅ、ぁっあぅあああああっ!」
ぼこぼこと、お尻の穴が開いて閉じる。強烈な排泄感を覚えながら、私はそのまま絶頂へと導かれた。
アナルパールに纏わり付いた腸液が、ベッドの上に飛び散って汚していく。
「可愛いよ、春香」
おもちゃを吐き出してだらしなく開いたままの私のお尻の穴に、プロデューサーは優しく口付けをした。
「うん、ちゃんと綺麗にしてるな」
プロデューサーさんが、私のお尻を撫でてくれる。
「いつでも、できるようにお手入れしてるんですよ……プロデューサーさんが、いつ求めてきてくれてもいいように」
「春香……ありがとな」
「私がやりたいからやってるんです……感謝されるような事じゃ、ないです」
「俺も言いたいから言うんだよ。春香、ありがとう」
そんな声で言われると、胸がきゅんっとなってしまう。嬉しいような、恥ずかしいような。
「……いいか、春香?」
堪らないといった感じで、プロデューサーが私に聞いてくる。
「……いいですよ……私のお尻に、プロデューサーさんのおちんちん、入れてください……」
私達のセックスは、こっちを使うのが普通になっている。
――避妊するにしたって、完璧に安全な方法はないから。
初めてする時、プロデューサーさんはそう言って戸惑った。
せめてアイドルを引退するまでは、万一子供が出来るような事はやっぱりしたくないと。
プロデューサーさんが私を思う気持ちは、痛いほどよく分かる。
妊娠したりすれば、アイドルとしてはもうやっていけないから。
でも、私はそれじゃ納得できなかった。
身体の隅々までプロデューサーさんで染めてもらわなきゃ、到底納得できなかった。
それで、こっちを先にプロデューサーさんに捧げる事にしたのだ。
アイドルとしての天海春香を終えるまでは、ここがプロデューサーさんを受け入れる私のおまんこ。
普通じゃないのは分かっている。
今でも、かなり恥ずかしいけど……プロデューサーさんのためなら、私はなんだってできちゃうんだ。
「行くよ、春香。力抜いて……」
プロデューサーさんのおちんちんが、私のほわほわになったお尻の穴にあてがわれる。
十分ほぐされているとは言っても、目一杯に力を抜いて広げないと、私の小さいお尻ではプロデューサーさんを受け入れられない。
「ん゙っ……あ、ぁぅ……」
本来何かを入れるためには出来ていない場所。そこに、無理矢理プロデューサーさんを受け入れていく。
そのまま、ずるずると硬いおちんちんが押し込まれる。強烈な閉塞感。
苦しくて涙が流れるけど、プロデューサーさんに満たされていくと思えば我慢できる。
「春香……ごめんな、春香……」
苦しそうにしている私にプロデューサーさんが謝るけれど、腰の動きは止まらない。
むしろ、ここで止められた方が苦しい事も私は知っている。
シーツを握り締めて、苦痛に耐えた。直腸の奥の奥まで、プロデューサーさんのおちんちんが埋められていく。
「入ったよ、春香。一番奥まで」
「は、はひぃ……」
やっとの思いで声を絞り出して返事をする。
すぐにでも動きたくて堪らない筈なのに、プロデューサーさんは私が落ち着くまで待っていてくれた。
「そろそろ、動くぞ……」
「あ、あっ、ゃぁっ……」
プロデューサーの腰が、ゆっくりと引かれる。自分の意志とは関係なく、腸の中の物が引きずり出されていく。
トイレの時に似た、すっきりとした爽快感が広がる。
――初めての時は、お漏らししたのと間違えてパニックになったっけ。
苦々しい思い出が一旦蘇るけど、中ほどまで抜けたおちんちんがもう一度押し込まれて、嫌でもそっちに集中させられる。
「ん、ひぃっ! 」
奥まで満たされて、また引き抜かれて。押し込まれる時は、どうしても苦しさの方を感じてしまう。
それでもピストンが繰り返されるうち、入れる時の感覚から不快感が消えていった。
私もいやらしく腰を振り、危険な快感を貪っていく。
「春香、腰が動いてるよ……そんなに気持ちいいかい?」
また、いじわる。
「だって、だって、ぷろりゅーさーさんがぁ……!」
「俺、何かしてるっけ?」
ふと、プロデューサーさんが腰を止める。それでも、私は勝手に腰を振って抽送を続けてしまう。
「やぁ……いじわるしちゃ、やぁ……」
「春香は本当に可愛いな」
プロデューサーさんが私に覆いかぶさって、耳元でささやく。
「ん……」
そのまま、首筋にキスをされる。キスマークが付かないように、あくまでも優しく。
こんな時まで、プロデューサーさんはちゃんと気を使ってくれる。
「春香……俺の可愛い春香……」
我慢できなくなったのか、私がおねだりする前にプロデューサーさんはまた腰を動かし始めた。
何度も何度も、私の声を呼びながらおちんちんをお尻の穴に突き刺す。
「春香、俺、もうっ!」
プロデューサーさんの声が、段々苦しそうになっていく。
「はぃっ、私も、もう……もぅ……」
私も、そろそろ限界が近い。
ラストスパートとばかりに腰を打ち付けるプロデューサーさんの動きに、お尻をふるふると振って答える。
「ひぁっ!」
不意に、おまんこの方にも強烈な快感が与えられる。クリトリスを指で何度も弾かれ、私はそこでついに果てた。
「ぷろりゅーしゃぁ、しゃんっ……、いっしょ、いっしょにぃ! あっ、ん゙っあああぁぁぁぁぅっ!」
「うっ!」
プロデューサーさんは一言呻くと、抜ける寸前だったおちんちんをもう一度奥深くまで突き刺した。
熱い奔流が私の中を満たしていく。吐き出された熱を、私は直腸いっぱいに感じ取った。
「ん……はぁ……ぷろりゅーしゃぁさんのせいえき、あったかぁい……」
そのまま、私の意識は闇へと沈んでいった。
……ん、ここ、どこだろう……そうだ、私、途中で気を失って。
「ひゃうっ!」
意識を取り戻した途端、お尻に違和感を感じて私はうろたえる。
「な、何ですかそれ、プロデューサーさん!」
指ともお気に入りのアナルパールとも違う、今まで感じた事のない異物感。不安になって、思わずプロデューサーさんに問いかけた。
「誕生日プレゼントだよ。あれもいいけど、着けててもばれないやつも欲しいだろ。えーっと、確かこうやって空気を……」
しゅこしゅこ、と何だか間抜けな音が聞こえる。それに合わせて、お尻に入れられた何かが膨らんでいく。
「え、何ですか、これ……」
「アナルストッパー……お尻にする栓だよ。空気は春香が自分で抜く事は出来ないから、俺がいないと外せない」
「あなる、すとっぱー……」
新しくお尻に埋まったそれに触れてみる。膨らんだ空気のストッパーは予想以上に頑丈で、本当に抜けそうにない。
「これで春香は、一人じゃトイレにも行けないんだ。
したくなったら、毎日俺が世話してやるからな。春香の為なら、いくらでも時間とってやる」
「プロデューサーさん……」
思わず、頬を涙が伝っていた。
これで私は、ますますプロデューサーさん無しでは生きていけなくなる。
だってもう、プロデューサーさんにして貰わないと、大きい方すらまともにできないんだから。まるで赤ちゃんみたい……
「どう? 喜んでくれた……かな」
変態だって言われるかもしれないけど、これは私とプロデューサーさん、二人が望んだ愛のしるし。
「ありがとう、ございます♪」
新しいプレゼントにお礼を言って、もう一度私はプロデューサーさんの胸に埋まった。
空が明るくなるまで、もう少し時間がある。それまでは、出来る限りプロデューサーさんに甘えていたいから……
――了――
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