無題

作:名無し

挿絵画像に版権がありましたら御一報下さい

「ま、待ってくれ! 千早っ!」 
追いかけて来た彼が私の手を掴む。急速に落ちて行く2人の速度 
だけど…止まってしまっても私は振り返れない 
「誤解だっ! あれは、その…ご、誤解なんだよ」 
「……」 
「な、何て言えばいいか…」 
「…どうして…ですか?」 
「え?」 
「私が…私が胸の事……、…気にしてるの…知ってるのに」 
声が詰まって、上手く言えない 
「…千早? …泣いて、る…のか?」 
「……そんな人じゃ…無い……って、思ってたのに…」 
「千早っ!」 
彼に腕を引かれ、私は振り返させられる。頬には、水痕がが幾重にも重なっていた 
「! …ご、ごめん…。 本当に、そんなつもりは無いんだ」 
「…なら…、…どんな…?」 
「い、いや…。恥ずかしい話だけど、その…男の生理現象…見たいなもん、かな」 
「…」 
「どっちかと言うと、本能的な物かも知れないけど… 
 異性に対する種族保存って本能的なものと、
母性に対する体内回帰って言う潜在願望の複合的な欲求…に起因するって聞いた事がある」 
「…?」 
「ぶっちゃけると、無意識に思う『母ちゃんのおっぱいが恋しい』ってヤツ」 
「なら…、違わ無いじゃ無いですか…。あずささんや律子に興味が有る、…って事で(ry」 
「違うっ! 興味を覚えるのは、その…む、胸で有って…申し訳無いが彼女達には女の子って意識が向いて居ないんだよ。
 意識が向くのは、その…」 
そう言って彼は言葉を止め、黙って真っ直ぐ私を見つめ続けた 
その視線に少し恥ずかしくなった私は、思わず目を逸らせてしまう 

「…え?」 
急に身体が彼の方に引き寄せられると、次の瞬間、彼の腕の中に居る私の姿が有った 
「ぷ、ぷろ…」 
いきなり抱きしめられて困惑している私の言葉を彼の言葉が遮る 
「今、言っただろ? 彼女達には意識が向いてないって」 
「そ、それは…?」 
不意に、彼の気配が私の顔の直ぐ近くで強まる 
(チュッ) 
「っ!?」 
私の頬に暖かく柔らかな彼の感触がした。微かに残る彼の匂いが私の鼻腔を擽って行く 
「こういう事、だよ。俺の意識は、千早に占領されちゃってるから。あは、あはは…」 
少し照れて頭を掻いている 
「………ずるい…、…ずるい、です……。いきなり…」 
「え? あ、ああっ! ご、ごめんっ!」 
ポロポロと涙を零し始めた私を見て、彼がうろたえた 
勿論、彼がうろたえたって私の涙は止まらない 
だって……嬉しかったから。本当に、本当に嬉しかったから…。彼が、私だけを見ている事を知って 
なら決めた。もう、私は迷わない 
「なら……、もっと…キチンとした証拠を……み、見せて…下さい」 
「…え? え…、なっ!? ち、千早っ!?」 
私は彼の手を取ると、私の胸に引き寄せた 
「な、何をするんだ、千早っ!?」 
「今、言いました。 もっと証拠を…見せて…欲しい、って…」 
赤くなった顔で彼を見上げる。視線は微かに熱を帯びて 

彼が喉を鳴らした様な音が聞えた 

「……本気で…言ってる………のか…?」 
コクンと小さく私は頷k 


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